なくせじん肺全国キャラバン

 じん肺・アスベスト被害は、「わが国最古にして最大の職業病」です。私たちは、全てのじん肺・アスベスト被害者の早期救済と一日も早い根絶をめざして、1990年から毎年1回、「じん肺・アスベスト被害の根絶」をメインスローガンとして、47都道府県全てにおいて様々な運動を展開する「なくせじん肺全国キャラバン」に取り組んでいます。2019年は30回という大きな節目を迎えています。

 

 全国キャラバンを軸とする運動の積み重ねによって、大きな成果を獲得してきました。裁判では、100件の勝利判決、約160件の解決を既に勝ち取っています。加害企業の責任は基本的に争う余地がなくなり、多くの企業は謝罪とじん肺等の予防を誓約して解決に応じています。また、筑豊じん肺、全国トンネルじん肺根絶訴訟、大阪泉南アスベスト国賠訴訟、建設アスベスト訴訟で、国のじん肺、アスベスト加害責任を認めさせ、被害者の早期救済を大きく前進させ、国の責任を前提として多くの制度改革も実現させています。

 

 しかし、じん肺やアスベスト被害者の裁判によらない早期救済を図る基金の創設は重要な課題です。また、じん肺・アスベスト被害の防止、婚前のために抜本的な制度改革を行うことが急務の課題です。今後も、全国キャラバンを軸とする運動を前進させることが労働者や住民の命と健康を守るために不可欠です。

私たちの提言

  私たちは、1996(平成8)年の第7回なくせじん肺全国キャラバンで「緊急3提言」を提起し、①トンネル建設現場における粉じん測定の義務付け、②肺がん合併のじん肺患者に対する労災補償の実現、③管理2のじん肺患者及び3年以上粉じん職場に働いた元労働者へのじん肺管理手帳の交付の3点を緊急に改善されるべき事項として要求しました。これまでの運動の積み重ねの結果、この3点については一定の成果を獲得してきました。それを踏まえて2003(平成15)年全国キャラバンにおいて、「緊急3提言」の完全な実現とともに、じん肺根絶とアスベスト被害根絶に向けて「私たちの提言」を提示し、厚生労働省をはじめ各地の労働局、各自治体の首長、議会等に早期の実現を要請しました。

 

  本キャラバンでは、その後いただいたご意見等も踏まえ実行委員会における討議、検討のうえ修正を加えた「私たちの提言」を提示し、その実現を図るべく運動を展開していきます。 

2020年(第31回)じん肺キャラバンの要請内容

☆趣意書

この趣意書は、第31回なくせじん肺全国キャラバンで私たちが求める要請事項の概要です。

☆厚労省に対する要請書

厚労省に対しては、アスベストをはじめとする労働者のじん肺被害の防止と救済について要請します。各地の労働局・労働基準監督署に対しても同様の要請をします。

☆環境省に対する要請書

環境省に対しては、大気汚染防止法、石綿救済法などに関連し、アスベスト被害を防止するための取組みと、アスベスト被害の救済制度の充実について要請します。

☆国土交通省に対する要請書

国土交通省に対しては、トンネルじん肺の防止や、アスベスト使用建物についてのハザードマップの作成等を要請します。国交省・農水省の地方局に対しても同様の要請をします。

☆自治体・地方議会に対する要請書

自治体・地方議会に対しては、トンネルじん肺の防止や、アスベスト使用建物についてのハザードマップの作成等を要請します。

2020年(第31回)じん肺キャラバンニュース

第1号 第31回なくせじん肺全国キャラバン 開催迫る 他

第2号 北海道 札幌で出発集会開催 道庁に要請

第3号 静岡 先ず地元の町議会にて意見書採択を 他

第4号 長崎 医師会要請「粉じん職歴の有無など聴き取って」

第5号 山梨県 一元管理はすべてのトンネル現場の登録を

第6号 東京 東京労働局 関東ブロックの出陣式

第7号 長崎 長崎市「石綿管未だ1.7km程残っている」

第8号 静岡 地元町議会へも要請 議会議長が応対

第9号 大牟田 大牟田市役所や近隣労基署に要請

第10号 石川 局「一元的管理 周知と活用を促していきたい」

号外  静岡 トラック部会と共同で終日拡大行動

第11号 大牟田 弁護団・医療機関・労組共同で要請

第12号 各地裁から寄せられる勝利和解報告①

      仙台 先人たちのたたかいを継ぎ「基金」実現へ

第13号 岩手 「少しでも要望を伝えたい」2人で走破

第14号 岐阜 県内全自治体を対象に要請書送付 他

第15号 各地裁から寄せられる勝利和解報告②

      新潟 早期救済制度があれば、より救われる人も

滝川労連ニュース 第31回なくせじん肺全国キャラバン 滝川行動

第16号 福島 局「現場調査にアナライザーを使用」 他

第17号 岐阜 鉱山保安局 じん肺加害責任に頬かむり

第18号 宮崎 値千金 仲間が語る現場の過酷な実態

第19号 熊本 トンネル現場へ立ち入り調査の実施を 他

第20号 大分県「アナライザー 来年度に導入めざす」他

第21号 福岡「『正しく恐れる』ための啓蒙活動を」

第22号 福岡「アナライザーをもっと活用して!」他

第23号 長野 県アナライザー購入「立ち入り検査等で活用」

第24号 徳島 困難な中でも工夫して県下全自治体へ要請

第25号 大牟田 福岡高裁結審 築炉じん肺第2陣

第26号 長崎 じん肺遺族補償不支給とりけし訴訟 2月結審

第27号 愛知 中部地整・県 哀悼とお見舞いを述べる 

第28号 福岡 労働行政としての「在るべき姿」を示せ!

第29号 福岡 「財産権よりも生命・身体の方が重要だ!」

第30号 福岡 「国・企業を断罪するまであと少し!」

第31号 奈良 労働局「要請に対し真摯に応えたい」

第32号 北海道 広大な道内 手分けし各地で要請実施

第33号 富山 4ヶ所にて相談会開催 11人来所

第34号 10.22終結集会 成功をかちとろう!

第35号 高知 コロナ禍を警戒し少数で自治体要請

第36号 秋田 「もっとトンネル現場調査の頻度を増やして」

第37号 厚労省 今年度新たにアナライザー7台配備

第38号 集結集会開催 3週間余のとりくみを交流

第39号 岡山 「患者を二度と出さないと緊張感を持って」

第40号 高知 県「アナライザー メーカーに問い合わせる」

第41号 岐阜 要請書郵送先の自治体から回答届く 他

第42号 首都圏 笠間・桜川両市へ要請

これまでのじん肺キャラバン

 これまでの30回にわたるじん肺キャラバンのあゆみを小冊子にまとめました。

 私たちがどのような闘いをし、何を勝ち取ってきたのかがギュッと濃縮された1冊です。

 送料のみご負担いただきますが、冊子の代金は無料です。ご覧になりたい方はじん肺弁連事務局までお問い合わせください!

 

〒160-0004

東京都新宿区四谷2-8第2河上ビル5階

TEL:03-3357-0286

FAX:03-5363-9392

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